
葉の主脈より左に幼虫がいます。右に二箇所同じような細かい糸を掛けているところがあります。食べ痕と思われる穴があります。端についている白いのはヨコバイの脱皮殻です。

一つ上の写真の幼虫と同じです。自分を覆うように一定の間隔で左右に細かく糸を張っていました。右下にも同じように糸が張ってあり、その上に穴が開いています。この幼虫が覆ってある糸から身を乗り出すようにして少し飛び出しそこで葉を食べるところを見たので、穴はこの幼虫自身の食べ痕かなと思いました。こういった糸の掛け方をする幼虫は以前から見かけていました。バラで見かける幼虫やサツキで羽化までみたこの幼虫に似ていると思いました。成虫まで見ようと思い持ち帰り観察を続けました。

糸の掛け方は細かく繊細で丁寧です。幅が揃っており幕のようになっています。 似たようなことをしていた幼虫が糸をかけるところを以前見たことがありますが、最初に足場をざっと作って、そこにぶら下がるようにしてお腹を上にして機織のシャトルを左右に渡すように頭部を動かし糸を掛けていました。

これまでは体をまっすぐにしているところを見ることが多かったのですが、このときは少し曲がっていました。

糸が張っている場所で待機して、食べるときはそこから体を出して乗り出すようにして食べていました。 フンは幼虫のいる場所にあったことはなく、落下していました。糸に引っかかっていることはありませんでした。


少しでも揺らすとすぐに糸が張ってある場所へ引っ込むので、食べているところをなかなか見られませんでしたが、屋内で観察中は見る機会が増えるので、何度か食べているところを見ることができました。 食べ方は、普通にもぐもぐと食べていました。

27日頃から葉を食べなくなり、それと同時に幼虫の全体が短くずんぐりしてきました。無事に蛹までは見ることができそうだと思いました。 28日に腹部の先が黒っぽくなっていました。体の前半と後半で色が分かれている感じでした。フンではなさそうだし何か変だなとこのときになって思いました。

次の日に見てみると、幼虫の近くに別の幼虫が糸を吐いてぶら下がっていました。糸は元の幼虫に繋がっていました。寄生していた幼虫が出てきたように見えました。

宙ぶらりんになっていたので、どこかへ着地したいのかと思い葉の上に載せたのですが、体を捩って動いたので、またぶら下げた状態にしました。既に自分の腹部先端へ糸を粗く巻きつけていましたが、わたしが葉に乗せたとき体を伸ばしてそのときに糸が外れました。 再びぶら下がったときにまたやり直していました。

最初は口から糸を吐いてぶら下がっていたので頭部が上でしたが、体を折り曲げ腹部先端に糸をざっと掛けてそこからぶら下がり、頭部が下になりました。

ここからずっと糸を張る作業が続きます。 まだ下部の先端が開いていてランプシェードのようでした。糸を紡ぐにつれて徐々に閉じていきました。

頭部が下になっている逆さの状態から動いて、頭部が上になったところです。黒い矢印は頭部の位置です。定期的に狭い中でUターンして体の位置を上下に変え糸を張っていました。

上下(弧を描くように斜めに動くことも多かった)左右に上体を動かしていました。

頭部が下になっている状態だと、逆さになって腹筋する感じでした。

数時間ごとの繭の変化です。(左から)29日最初の写真から約1時間後、2時間後、3時間後、5時間半後、7時間後。 実際はもっと色の変化が小さいです。 繭が出来上がるにつれて中の幼虫の姿が隠れて見えづらくなるものと思っていましたが、見え方がほとんど変わらず、頭部をずっと動かしているのに糸がかかっていないように見えるほどでした。

葉の左端に見えるのが寄生されていた幼虫です。下が頭部、上の辺りの腹部の黒いところに穴が開いてました。そこから出てきたように見えました。撮影するときに動かしたため糸がひっかかっているので、繭の位置は元々の場所より動いています。

次の日になっても中の幼虫は動き続けていました。まだ繭を紡いでいるようでした。前日より少し動きが遅くなったかなという気はしました。大きな変化はないように見えました。 繭は飴色で光沢がでてきていました。古くなったセロハンテープに似ています。最初に紡いだ外側の枠は茶色くなり、細いワイヤーのようでした。その内側は、糸を紡いで編みこんだというより、その糸が溶けて網目が分からなくなっているような感じです。二種類の糸を使ったかのように外側と内側で違っていました。 前日には少し開いていた下部の先端はしっかり閉じて色が赤茶に見えました。

繭の大きさは約4mmです。

腹部は寄生蜂の幼虫が脱出した翌日にはくしゃくしゃと縮んだようになり、頭部はあまり変化がなく残っていました。

この日ハチが出てきていました。見たときは既に死んだ状態で容器の上に落ちていました。何かにひっかかっていたり殻がくっ付いているということはありませんでした。 透明感のある明るい茶色で、細く弱々しい体つきでした。



空になった繭です。

下部がすぱっと切り落とされたようになっているのでその断片を探しましたが見つかりませんでした。