
ウメの実に食べられたような丸い跡がありました。青梅は食べてはダメという言い伝えを聞いて育ったので意外に思い、誰が食べたのか探すと、実の付け根あたりの見えにくい場所に毛虫が一匹いたので、これが食べたのではないかと思っています。青梅の人への毒性の詳細は『日本中毒情報センター』の中毒情報データベースの青梅の項目で見ることができました。


ウメスカシクロバの幼虫に似ています。







歩いていてもちらちらと見えていますが、お腹側が鮮やかなチェリーピンクというか赤桃色で、とてもかわいい色をしていて目に付きました。












右上が幼虫、左下の粒がフンです。排出するところを見ましたが、プッと5cmくらい飛ばしていました。幼虫が少し歩いていますがだいたい写真の距離です。まるでスイカの種を飛ばすかのようでした。


自分のフンに近付きましたが、目立った反応はありませんでした。







ウメスカシクロバの幼虫の毒に関して・「数種鱗翅目幼虫の未知の毒毛について」(CiNii)・『みんなで作る日本産蛾類図鑑』のウメスカシクロバのページ(1971年環境衛生18-10より)・「野外の毒虫と不快な虫」(梅谷 献二・編、全国農村教育協会)。 触りましたが特別何も感じませんでした。(1ヶ月経過し、特に何も起きませんでした。)手がしわしわなのは加齢によるものです。これはウメスカシクロバではないとか、幼虫の段階で違うとか、触る場所が悪かったか、わたしがおかしいのか、と思いました。


一応毛の部分を触りました。この幼虫は大人しいタイプで、こうやって触っても激しい動きをせず、戸惑っているような焦っているようなそんな感じで、短い肢で一生懸命歩いて逃げようとしていました。

試しに同じバラ科のバラの花弁を入れてみると、離れた場所でじっとしていて、食べたように見えませんでした。この日、実に縁が茶色くないまだ新しそうな食べ跡のようなものが付いているのを見つけました。

その後ウメの実が傷んだので取り除き、5日に同じくらいの大きさの葉を摘み、葉柄を水で濡らしたティッシュで包んで幼虫と一緒に入れました。この日に見ると、一枚はほとんど食べられており、乾燥した粒状のフンが一定の範囲内にまとまって落ちていました。幼虫はもう一枚の葉に包まるようにしていました。 その後、はっきりとした食べ跡はわかりませんでした。

キャニスターの蓋の取っ手の裏の部分が凹んでおり、そこにはまるようにして幼虫がいて、細かく糸を張っていました。このまま蛹になるのかと思っていましたが、しばらくしてから見ると幼虫はそこから抜け出しており、またうろうろと歩き回っていました。



次の日見ると、被せていたティッシュへ糸を張っていました。

前日よりも糸の肌理が細かく、繭が出来上がったように見えました。謎の穴が開いていてとても不思議です。黒っぽい幼虫の色が透けて見えました。

この日になり、繭から透けて見える中身の色が薄黄色にがらっと変わり、端にくしゅくしゅとした黒っぽいものが落ちていました。脱皮して蛹になったように見えました。



中の蛹の色が黒っぽくなっていました。

この日羽化していました。


蛹便の色は白を少し混ぜたレンガ色でした。








繭からの出方は、殻が繭から完全に出ないタイプでした。


殻だけ取り出したところです。思っていたよりもしっかりしており、かさかさではなくふにゃふにゃとした感触でした。破損よりも、呼吸をしただけで吹き飛ぶくらい軽いことに気をつけなければなりませんでした。実物をみるとそうでもなかったのですが、写真を見るとほんのりピンク色で、幼虫のときのお腹側の鮮やかなピンク色を少し思い出しました。


殻の透明度が高く中身に残っているものが何もなさそうなことが印象に残りました。









左の翅が少し折れていて、時間が経って体液が行き渡ると治るかなと思っていましたが、ずっとこのままでした。外へ放すときに墜落せずに上へ飛んでいました。『みんなで作る日本産蛾類図鑑』のウメスカシクロバのページに似ている種類のリンゴハマキクロバとの違いが掲載されていました。比較してある翅脈の部分を見ると、この成虫も端に向かって狭まっているといえばいるような気がしないでもないような感じです。










