バラハバチ2018産卵~蛹~(枝に傷をつけて産卵タイプ)

バラと蟲

2018.4.21

枝に傷を付けて産卵するタイプのハバチです。バラはジャクリーヌ・デュ・プレで2018年春に出た新しい枝に産卵していました。飛来してきたところは確認しておらず、産卵途中から観察し始めました。この写真の撮影時刻は13:57です。

このタイプのハバチは頭部を地面に向けて下にして進みながら産卵するのですが、なぜ下向きなのかいつも不思議に思っていました。逆さにしたらどうなるのか知りたかったので、今回産卵している枝を下向きにして引っ張って固定し、産卵を観察しました。結果は、ハバチは特に向きを変えることなくそのまま最初とは逆方向の上に向かって産卵を続けていました。特にこだわりがないのならわざわざ下に向かって産卵する意義はなんなのかますます謎に思いました。

産卵した箇所の傷がだいぶ伸びてきました。撮影時刻は16:38です。

2018.4.28

数日見なかったのでいつ裂けて卵が見えてきたのかは不明です。

2018.5.1

30日の時点ではまだ生まれていませんでしたが、1日に見ると既に幼虫が葉の周りを囲んで食べていました。

並びは不規則で、向きもばらけていました。ある程度は纏まって、誰かがいる葉に集まっていました。

体の先端が少しくしゅっと縮んだようになっている幼虫がいました。過去にもこういう状態の幼虫を見かけており、誰かに攻撃されるとかどこかに引っかかるなりして傷を負ったかなのかと思っていましたが、今回はそういう感じではないように思っています。この時ではまだ生きていましたが、こういう幼虫はほぼ確実に生き残ることができず死んでしまいました。これ以後もこういう状態の幼虫を見ました。

2018.5.2

机の上を1匹小さい幼虫が歩いていました。胸脚だけで這うように歩いており、尾が死んでいて引きずるような感じに見えました。

*画像A

画像Aの幼虫が全員移動した後です。食べきる前に移動していました。このくらいの大きさの幼虫はたいていそういう感じでした。

2018.5.3

この時期のフンは粒が細かく、まだ白い部分がないように見えました。葉の切れ端も落ちていました。

脱皮した殼と思われるものが葉や葉柄にくっ付いていました。

頭部が割れた殻が振り落とされて転がっていました。

脱皮しているところの幼虫。腹部先端に殻がくっ付いています。

右端がひとつ上の写真と同じ個体です。他の幼虫と比べると一回り大きくなっています。

頭部の色が薄いので脱皮してあまり時間の経っていない個体のように思います。

脱皮直後の幼虫の顔です。ほぼ乳白色で模様も出てきていません。

脱皮して腹部先端に殻をぶら下げていました。殻が体から離れてもこのように細い糸(セミや他の殻と同じく気管の抜け殻なのでしょうか。)で繋がっていることがありました。

2018.5.4

集団から離れ単独で歩いていた個体です。この頃はまだ幼虫も小さく食べる量も少ないため、葉が一枚食べつくされて葉脈しか残らないという状態にはならないのですが、途中で抜け出し移動する個体をときどき見かけます。

2018.5.5

散らばっていた脱皮殻を集めたところです。一番上は殻ではなく体の縮んだ死んでいる個体のように見えます。

先にも見た、体の先が誰かに齧られたかのように縮んだ感じになっている幼虫です。胸脚でつかまっており、しばらく普通に葉を食べていましたがこの後だめになりました。

2018.5.6

観察していた台の上に落ちて埃まみれになっていた個体です。落下する個体がたまにいました。見つけ次第葉に戻しましが、葉にしがみ付く力が弱かったり歩きにくそうだったりしたことが多かったように記憶しています。

二回目の脱皮をし始める個体が見られるようになりました。

だいぶ食べる量も増え、葉縁だけでなくそこから内側へ入っていくようになりました。」

左が二度目の脱皮殻、右が一度目です。殻も二度目の方が大きいです。

これまでで死んでしまった個体です。この状態で落ちていたり、葉柄などくっ付いたままになっていました。原因がいまいちよくわかりません。頭部はしっかりしているように見えますが、全体的に成長しきれず、特に腹部の先が摘まれたように縮んでいるのが目に付きました。

2018.5.7

集団から離れて一匹のみ新しい葉にいた個体です。体が他と比べて弱々しいように見えました。 二回目の脱皮をする個体が増え、落ちている殻が増えていました。

落下していた個体。左下の一匹のような見た目の幼虫がまだ生きていて体を引きずるようにして歩いているのを見たことがあります(この個体かどうか不明。メモを取り忘れ)。この日の夜1匹落下していました。落ちた個体は生きていれば葉に戻していましたが、葉に掴まれなかったり歩けなかったりで、また落下し死んでしまいました。この日朝見た時点では3匹くらいが死んでいるようでした。

2018.5.8

右に脱皮して間もない個体と思われる頭部の色が薄い個体もいます。アブラムシもいました。観察前に他の生き物がいるかどうかチェックして最初はいないと思っていましたが、見逃したかどこからか移ってきたのかいつの間にかいました。この日の夜確認すると更に2匹死んでいるようでした。

脱皮している個体です。6日に二回目の脱皮を見かけるようになってからその後も一日に複数匹ずつ脱皮していました。一斉ではなく日数にばらつきが出始めました。体の大きさや殻の大きさがはっきりと違っていればわかりやすいのですが、三回目か二回目かよくわからない個体や脱皮したはずなのに体の大きさにあまり変化のない個体が出始め、この頃からどれが何齢なのかわからなくなっていきました。

2018.5.9

まだそこそこ集団で葉を食べていました。この日1匹落下しており、葉に戻すが掴まることができませんでした。この日朝見たとき2匹分の脱皮殻、夜にも殻(個数不明)がありました。

2018.5.10

この日脱皮殻が一つ落ちていました。脱皮が一段落した感じでした。一匹狼だった個体が他の集団に合流したり、1匹弱々しい個体がいたりしました。フンに白いものが見えるようになってきました。

これまで幼虫が食べてきた葉の様子です。

2018.5.11

この日の前日から8つの脱皮殻が見つかりました。少し大きめのものと小さめのものが混ざっていました。大きめのものは3回目の脱皮殻ではないかと思います。

2018.5.12

朝見たとき、脱皮殻が5つありました。

左側の2匹、下向きの個体と右向きの個体の大きさの差が激しいです。

体に黒い点が見えるようになりました。

2018.5.13

食べる量が増え、食べ残しが葉脈のみになってきました。この日の夜見ると、大きい殻が一つ、小さいものが2つ見つかりました。

2018.5.14

葉にくっ付いたままの殻がありました。それを含め、この日の朝大きい殻が8つありました。夜大2、小2見つかりました。

脱皮して間もない個体なのか頭部の色が茶色のものもいました。

この日は1匹だけ完全に集団から離れた個体がいて、その他は二つのグループに分かれていました。

2018.5.15

この日の朝1、夜大3、小2の脱皮殻が見つかりました。写真はそれとは別の脱皮中の1匹です。

2018.5.17

終齢であると思われる頭部の黄色い個体が2匹います。体に黒い斑点がくっきりと出ています。左側の幼虫のおでこに薄っすらと黒い模様も見えました。朝大2、夜(数不明)も殻がありました。

葉の下側に何かが潜った痕が見えます。既に周囲が食べられています。

頭部が黄色い個体が隣の子に踏まれています。黄色が終齢、黒が3か4齢のようですが、体の大きさがほとんど違いません。

2018.5.18

殻の数を数えてきましたがもうわけがわからなくなりました。夜頭部の黄色い幼虫が6匹いるのを確認しました。

2018.5.19

朝殻が3つありましたが、大きさの小さめのものも混ざっていました。頭部の黄色い幼虫が10匹になりました。お昼、葉から離れて容器の外を歩いている個体が一匹、もう一匹は枝を歩いていました。体の色が黄色っぽくなり、少し縮んだ感じでした。蛹になる前かと思い、ティッシュを詰めたガラスのキャニスターに入れておきました。夜確認すると、ティッシュの隙間から白い網が見えました。

2018.5.20

朝殻大2・夜頭部黄色13、黒5匹。

2018.5.21

21日はメモを何も残していませんでした。

2018.5.23

夜殻一つ。朝脱走しかけていたのでティッシュを入れてガラスをかぶせていたが蛹にならず、かぶせをはずすとまた歩き始めました。無理やりティッシュに包んでキャニスターの中にいれておきました。

2018.5.24

前日キャニスターに入れておいた幼虫が蛹になっているようでした。夜残りの5匹は葉を食べていました。一匹蛹になりかけみたいな幼虫が掃除中に見つかりました。蛹たぶん7匹

2018.5.25

朝は変化ありませんでした。ティッシュを敷いてガラスをかぶせておきました。夜1匹いなかったので探すと敷いていたティッシュの上で蛹化していました。こんなに素直に蛹になってくれると思っていなかったので驚きました。自分からティッシュに向かってそこで蛹になってくれることがわかりました。

2018.5.26

朝一匹いなかったので探すとバラから離れて落ちて歩いていたのでティッシュに包んでおきました。夜見ると蛹になっていました。もう1匹うろうろしているのを見つけたのでティッシュに包んでおきました。少し経ってからこっそりあけてみると繭が見えました。

2018.5.27

1匹が昼過ぎにうろうろしはじめ、ティッシュに包むが外に出てきていた。もう一度包みなおして閉じ込め、夜見ると蛹になっていた。